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2016年11月02日

フライブルク・バロック・オーケストラのコンサート感想

フライブルク・バロック・オーケストラのコンサート感想
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2016年10月25日(火)フライブルク・バロック・オーケストラのコンサートを観に行った感想。演奏はドイツの古楽器オーケストラのフライブルク・バロック管弦楽団。曲目はJ.S.バッハ&ヴィヴァルディ。会場は兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール。

フライブルク・バロック・オーケストラ


フライブルク・バロック・オーケストラはドイツのフライブルク・イム・ブライスガウという市を拠点とした楽団です。室内楽からオペラまで、一年で約100回もの演奏をこなしているそうです。そのアンサンブルは洗練されたものとなっており、古楽の愉しみとして人気があります。当日の編成は下記でした。

ステージ左から向かって
1stヴァイオリン 5名
ヴィオラ 2名
チェンバロ 1名
チェロ 2名
コントラバス 1名
2nd ヴァイオリン 4名

計15名の奏者による弦楽器+チェンバロのアンサンブルです。配置を図にしてみました。大体こんな感じでした。
室内楽オーケストラ編成

フライブルク・バロック・オーケストラ プロフィールなど


フライブルク・バロック・オーケストラ プロフィール

演奏曲・演奏プログラム


─── 前半 ───
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 第一番 イ短調 BWV1041
第一楽章
第二楽章 アンダンテ
第三楽章 アレグロ・アッサイ

ヴァイオリン:ペトラ・ミュレヤンス

J.S.バッハ:2つのヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1043
第一楽章 ヴィヴァーチェ
第二楽章 ラルゴ・マ・ノン・タント
第三楽章 アレグロ

ヴァイオリン:ペトラ・ミュレヤンス
ヴァイオリン:ゴット・フリート・フォン・デア・ゴルツ

─── 後半 ───
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 イ長調 RV158
第一楽章 アレグロ・モルト
第二楽章 アンダンテ・モルト
第三楽章 アレグロ

J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第二番 ホ長調 BWV1042
第一楽章 アレグロ
第二楽章 アダージオ
第三楽章 アレグロ・アッサイ

ヴァイオリン:ゴット・フリート・フォン・デア・ゴルツ

J.S.バッハ:3つヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV1064R
第一楽章
第二楽章 アダージオ
第三楽章 アレグロ

ヴァイオリン:ペトラ・ミュレヤンス
ヴァイオリン:ゴット・フリート・フォン・デア・ゴルツ
ヴァイオリン:ベアトリクス・ヒュルセマン

フライブルク・バロック・オーケストラ プログラム

解説・プログラムノート


以下、当日配布のプログラムより引用。文章は音楽学、音楽評論の小味渕彦之氏。

──────

 バロック音楽と呼ばれるのは、1600年頃から1750年頃までのヨーロッパ音楽のこと。「バロック」とは「いびつな真珠」を意味し、それまでの「ルネッサンス音楽」にあった均整感を打ち破ったものとして名付けられました。細やかな音楽の振幅の中に、多様な感情の揺らぎがほとばしります。21世紀に生きる我々の感覚では、優雅に思えるかもしれませんが、当時の人々にとってはまさに血沸き肉踊る、刺激的な響きだったのです。通奏低音がバロック音楽の特徴とよく言われますが、これはバロック音楽の演奏習慣のひとつで、低弦楽器とチェンバロやオルガンの鍵盤楽器が担う、言わば音楽の土台となる伴奏のことです。今回は古楽器(ピリオド楽器、作曲家が生きていた時代に使われていた楽器)での演奏ですから、バッハの時代に奏でられていたであろう響きと、当時の演奏法にのっとって奏でられる音楽を、フライブルク・バロック・オーケストラの演奏で心ゆくまでご堪能ください。

──────引用ここまで

フライブルク・バロック・オーケストラ感想


フライブルク・バロック・オーケストラ感想
さて、コンサートの感想です。まず僕の座席ですが、1階F列9番と、左寄りではありますが、結構前の方で、1stヴァイオリンの音がよく聞こえて良かったです。

コンサートは室内楽に分類されるので編成も小規模となっています。小規模とは言え、15名も奏者がいるのに指揮者はいません。しかし、阿吽の呼吸でアンサンブルが成立するのはさすがプロですね。息はピッタリ合っていました。

そして各楽器の音は生々しくよく聴こえてきて、大編成では適わない魅力がありました。弦の擦る音まで聞こえてくる感じです。

曲によってヴァイオリンのソロが入ります。ソロの奏者は3名居たのですが、感じたのは同じヴァイオリンという楽器でも各々のヴァイオリンの音色が全然違うということ。楽器はひとつひとつ手作りですし、音が違うのは当たり前っちゃ当たり前なんですが、はっきり分かるくらい音が違いました。大編成のオーケストラでは意識しない各楽器の音の違いや繊細なニュアンスまで感じ取れて興味深かったです。

大編成のオーケストラが森全体の景観を楽しむものであれば、室内楽は木の小枝や葉などのマクロな部分も観察できるといった感じでしょうか。全く違う楽しみ方ができました。このあたりも室内楽の魅力ですね。

曲目は日本人にも馴染みの深いバッハやヴィヴァルディの曲で、聞いていて心地よかったです。複雑なパズルのように旋律が絡み合うモノフォニーの音楽って聴いていて飽きないです。本当に素晴らしかったです。

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プロフィール
CanopusSounds Author : かのぷー / Canopus
DTMで作曲、音楽活動をしています。主な活動は、ゲーム開発会社へのゲーム音楽の楽曲提供、M3同人系イベントへサークル参加など。オーケストラ、サントラ系、ファンタジーなオリジナルCDアルバムも制作。猫が好き。いよいよオッサン化してきた現実を見つめる年頃となりました。

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