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2012年10月17日

聞き手の感性が正しい

聞き手の感性が正しい
音楽を評価するとき
それを100年修練を積んだミュージシャンがどう採点をつけたとしても
聴いた人が良い音楽と思えば良い音楽だし
何とも思わなければ何でもない音楽だと言う事になります。

学問やスポーツであれば、何が良くて悪いかはっきりしますが、音楽が素晴らしいかどうかは、各々の聞き手の感性に委ねられる部分があります。
そう考えると、音楽は一見非常に受動的な媒体であるかのように思えてしまう訳ですが、単純にそうではなく、それこそが音楽の持つ芸術性だと感じています。

芸術性とは、僕は、感性の共有と置き換えられるんじゃないかと考えています。

アーティストが芸術を作るとき、自分の感性に従った方向で作ります。その作品に触れて何かを感じる人は、同じく、それに近い感性を撫でられているんじゃないかと考えるからです。

アーティストと受け手側が一つの作品を通して、ある種の感覚を共有する。それが感動であったりするんじゃないかなと。それが素晴らしいものであればある程、沢山の人の感性を撫でて掴まえる。

受け手が評価するからといって、決して受動的という訳ではなく、アーティストの撒いた芽がどんなに素晴らしい木となるか。結局はそこが一番大切な部分なんだと思います。

だから良いものはやはり評価されるし、評価されないものは、やはりそれだけのものという気がします。当たり前のことなんですけど。

だから、制作者がどういう文句をつけても聞き手の感性が正しい。


"アーティストとは自分の中に多くの人に通じる何ものかを見い出さなくてはならないし、自分以外の人たちにわかってもらえる言葉に置き換えることができる人のことだ。そして不思議にも、アートはこのことを人に、その人が気がつかないうちに伝えられる。豊かにする。それこそが音楽の役割だ。"
- Bill Evans


ということで、僕も "それだけのもの" から一歩脱皮したいと願う今日この頃です。そのために、幸運にも目の前にある仕事に、凡人な僕はただ、ただ、ただ、精一杯に取り組むことだけが、大事だと感じる今日この頃です。

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プロフィール
CanopusSounds Author : かのぷー / Canopus
DTMで作曲、音楽活動をしています。主な活動は、ゲーム開発会社へのゲーム音楽の楽曲提供、M3同人系イベントへサークル参加など。オーケストラ、サントラ系、ファンタジーなオリジナルCDアルバムも制作。猫が好き。いよいよオッサン化してきた現実を見つめる年頃となりました。

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