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2016年10月28日

リヒャルト・フランク来日40年記念コンサート感想

リヒャルト・フランク来日40年記念コンサート感想
2016年10月23日(日)スイス・チューリッヒ生まれのピアニスト、リヒャルト・フランク氏(現リスト協会スイス・日本会長/同志社女子大学音楽学科講師)の来日40年記念コンサートを観に行った感想です。オーケストラ演奏は管弦楽エウフォニカ管弦楽団。指揮は松沼俊彦。コンサート会場は大阪いずみホール。

リヒャルト・フランク氏


リヒャルト・フランク
リヒャルト・フランクさんはスイス生まれのピアニスト・演奏家で、現在は同志社女子音楽学科講師をされている著名な方です。

演奏プログラム


□─── 前半 ───□
■シャルル=カミュ・サン=サーンス
ピアノ協奏曲 第二番 ト単調 作品22
1. Andante sostenuto
2. Allegro scherzando
3. Presto

ピアノ演奏:東森文菜さん

■フランツ・リスト
ピアノ協奏曲 第一番 変ホ長調
Allegro maestoso ~

ピアノ演奏:角本智さん

■モーリス・ラヴェル
ピアノ協奏曲 ト長調
1. Allegramente
2. Adagio assai
3. Presto

ピアノ演奏:成宮彩華さん

□─── 後半 ───□
■ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ソプラノとピアノと管弦楽器のための演奏会用アリア
『どうしてあなたを忘れられよう』K505

Recitativo : Andantino
Rond : Andante - Allegretto

ソプラノ:ジルベール・宮田乃梨子さん
指揮&ピアノ:リヒャルト・フランクさん

■シャルル・グノー
「悔悟」おお、神聖なあがない主よ

ソプラノ:ジルベール・宮田乃梨子さん

■シャルル=カミュ・サン=サーンス
ピアノ協奏曲 第四番 ハ短調 作品44

1. Allegro moderato ~ Andante
2. Allegro vivace ~ Andante ~ Allegro

ピアノ:リヒャルト・フランクさん
□─── 終わり ───□

こんな感じで、前半はリヒャルト・フランクさんのお弟子さんが演奏される形で、後半はリヒャルト・フランクさんの演奏がメインとなっていました。

いずみホール


いずみホールは大阪にあるクラシック音楽専用のホールです。JR環状線の大阪城公園駅で下車し、北へ5分ほど歩くと着きます。アクセスは良いです。なんか工事していたみたいで外観が撮れませんでした。

いずみホール 入り口

クラシック音楽専用のホールとのことで、ステージバックには壮大なパイプオルガンが設置してあり、天井には豪華なシャンデリア。ホール内はもちろん、館内全体が非常に上品で素敵なホールでした。

座席は当日指定です。事前に問い合わせところ、先着順で良い席が割り振られるとのことで早めに家を出ました。その甲斐あってか3番目にチケット交換をすることができ、座席は1F E-16 と中央前方のかなり良い席をゲットできました。

いずみホール 座席
いずみホール ピアノ
画像@http://www.izumihall.jp/

座席から見た景色はちょうど上の画像のような感じです。当日もピアノがこのように置いてあり、バックにオーケストラという感じです。

リヒャルト・フランク来日40年記念コンサート感想


さて、感想です。まず前半についてです。

シャルル=カミュ・サン=サーンス(1835 - 1921)という人はフランスの作曲家・ピアニストらしく、この方の曲を聴くのは初めてでした。この方、2歳からピアノを始めて3歳で作曲をしたというモーツァルトと並ぶほどの天才と呼ばれた人らしいです。聴いてるだけで難易度が高いと分かるような音楽で、かつ格好良い曲が多かったです。CDが欲しくなりました。

個人的にラヴェルが好きなので、成宮さんが弾いたラヴェルの曲がとても心地よかったです。ラヴェルの流れるような音楽で、オーケストラの音とピアノの音がシンクロしたときの空間っていうのがすごい美しかったです。

後半はリヒャルト・フランクさんです。モーツァルトの曲では、ピアノを観客席側から見て縦置きにして、自身がオーケストラの指揮を執りながらピアノを演奏するという技を披露していました。

シャルル=カミュ・サン=サーンスのピアノ演奏では貫禄ある佇まいで、時折ハンカチで汗を拭いながら一心不乱に熱のある演奏をされてました。早いパッセージでも走ったりせず、リズムやダイナミズム感が非常に安定しているのが印象的で、オーケストラの演奏との息もピッタリです。とても迫力のあるものでした。

コンサート全体で感じた点について、ピアノ演奏で女性と男性のピアノ演奏の違いも感じました。女性は繊細で柔らかなタッチに長けており、男性は力強い演奏になるのですね。

それとピアノという楽器の底知れぬ凄さを感じました。オーケストラの楽器の音域を全て鳴らせるだけでなく、オーケストラの奏者が数十人もバックで音を出すにも関わらず、ピアノ一台でそれに負けない音量も出せます。ピアノは楽器の王様と呼ばれるわけです。

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プロフィール
CanopusSounds Author : かのぷー / Canopus
DTMで作曲、音楽活動をしています。主な活動は、ゲーム開発会社へのゲーム音楽の楽曲提供、M3同人系イベントへサークル参加など。オーケストラ、サントラ系、ファンタジーなオリジナルCDアルバムも制作。猫が好き。いよいよオッサン化してきた現実を見つめる年頃となりました。

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